電子の海でダンスを

ライターの雑記帳。仕事じゃないのでゆるーく書いてます。

春眠、暁を覚えず、桜の海

 

私は高校生の頃、本当によく寝ていた。

授業中、眠ってばかりいたのだ。

眠り飽きると、窓の外を見ていた。

 

春は良く眠れた。

陽気もよかったし、私は高校一年生の時、窓際の席だったのを覚えている。

窓の外も良く見えた。川沿いの高校で、窓から見える学校の庭みたいなところには、一面桜が植わっていて、ちょうど一年生は一階の教室だから、桜景色が良く見えた。

 

4月は桜が満開で、寝飽きると私は風で桜が散る様を見ていた。

少し風が吹くと、はらはらと桜が散るのは、儚くてとてもきれいだったし、夢から覚めて散る花を見るのはなんだか夢の続きのようだった。

 

一度大きな風が吹いて、桜の花びらが、一斉に風の流れと一緒に、一度に散り流された。

桜が海のように散って、大きな風のうねりと流れが、おびただしい数の桜の花びらで見えたのを覚えている。

それはとても綺麗で、幻想的だった。

 

私は

「すごいなぁ、風が花で見えた」

と思ってしばらく余韻に浸って桜を眺めて、またしばらくで寝たのだった。

 

 

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