電子の海でダンスを

ライターの雑記帳。仕事じゃないのでゆるーく書いてます。

【日記】長崎、カトリックの町と原子爆弾とマーティン・スコセッシ監督の「沈黙」

 

なんかの発表用に書いた原稿だったかな、と思います。なので口調が発表用!

ちなみに補足すると、スコセッシ監督は、もともとカトリックの司祭を目指していたんですって。

だからカトリックをモチーフとした映画「沈黙」をとったのかもしれませんね。

 

 

  
マーティン・スコセッシ監督が「沈黙」(ザ・サイレンス)という映画を撮りました。

 

あの映画のカトリックたちは、その後、長崎周辺でカトリック信仰を続けていた、と言われています。

日本でキリスト教徒であると知られることは、長い間死を意味していました。

近代になってキリスト教が政府に認められると、浦上天主堂という東アジア最大の教会も長崎に建造されました。

キリスト教徒の末裔たちは長く迫害され、その末裔は近代になって、ようやく長崎で安息を得た、というわけです。

 


というわけで、長崎は、日本の中でもキリスト教徒、カトリックが驚くほど多かったのです。

 

8月の6日、9日。

日本には二つの原子爆弾が落とされました。

ひとつは広島に。こちらは世界的に有名です。

そのうちもう一つが長崎のカトリック教会である浦上天主堂めがけて落とされたことは、世界的にはあまり知られていません。

爆弾の真下で、朝のミサを行っていた数百のカトリック教徒は、煮えて蒸発しました。

 

当時を生きた日本の芸能人、三輪明弘は、その時に見た光景をこのように言っています。

「人が、フライパンの上で焼かれたみたいにはぜていた。ぱちぱちとはぜながらまだ生きていて、黒こげになって声をあげていた」

 

運悪く、数日後に迫った聖母マリアの生誕祭に向けて、浦上天主堂近くには、多くのカトリック教徒が集まっていたところでした。

この日、長崎にいた6000人のカトリック教徒は即死、長崎の12000人ともいわれるカトリック教徒の内、9000人近くが死んだと言われています。

 

カトリックは長く日本で禁止され、迫害され、ようやく認められた宗教でした。

しかし、同じキリスト教徒たちの爆弾によって、長崎のカトリック信者たちは、一瞬で消えてしまった。

映画「ザ・サイレンス」から200年の間、日本の圧政者たちは、日本の地からキリスト教徒を殲滅しようとしたが、それはどうしてもなしえませんでした。

けれど、同じキリスト教徒の手によって、ついにそれは成し遂げられたのです。


8月9日まで、長崎は、日本最大のキリスト教都市でした。

けれども、9日を境に、それは過去のことになったのです。

 

神様は試練を課すと言われます。でもこの試練は、あまりにも大きすぎるのではないでしょうか。

 

私は悲しく思います。


私は神様がいるといいなと思うけれども、苦難の時を経てたてられた長崎の教会に、同じ神様を信じる人たちによって、原子爆弾が落とされたことを、悲しく思います。

 

私は戦争は嫌いです。

誰かの命令で、人を殺すなんて、ちっとも楽しくありません。

 

 

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