うちには犬がいます。茶色のトイプードルです。
とても我慢強く、まったく吠えないトイプードルです。
そして、別に悲しいわけではないだろうに、いつも悲しそうな目をしています。
オヤツが大好きで、毎日
「オヤツがでてこないかな?出てくるかもしれない!それまで餌は食べずにまっていよう」
と、普通の餌を一日中食べずに我慢して、どうしてもオヤツが出てこないと確信が持てた深夜に『もしゃ…もしゃもしゃ…』と食べています。
犬の生態は本当に謎に満ちています。いくら観察しても飽きません。
というわけで、最近気になった犬の行動などの記録を付けていきたいと思います。
その① 友達にばかり尻尾を振る
犬は結構な年なので、普段はベッドの上やこたつの中などでぐっすり眠っています。
そんなに活発ではありません。また私の側によってくることもほとんどないんです。
が、この間うちに初めてきた友達の姿を見るや否や、友達を鼻で嗅ぎながら辺りを飛び回り、めっちゃしっぽを振って嬉しがっていました。
……悔しい……!
私にもしっぽを振ったりしてほしい……!!
その② 化粧の最中に様子を見に来る
うちに来た友達は、ちょっと用事があって化粧をしなきゃでした。
私は自分で言いますが、人の化粧が得意なので、友達に化粧を施しておりました。
そして犬はそれをみて、ベットの上で寝ていたにもかかわらず、急に起きだし、私と化粧をされている友達の間にやってきてそっと悲しそうな目で佇んでいました。
めっちゃ邪魔だな!
「何しに来たんだよ~」
とかまおうとして手を伸ばすと、華麗なステップで手を避け、また私が化粧を始めるとそっと寄ってきて二人の間に入って邪魔をするという、なんだろう…?自分も仲間に入れてほしいんだろうか…?
その③ 炬燵修理の邪魔をする
友達がとまりにきたので、私は友達にベッドを貸し、自分はこたつで寝ていました。
いや、別に友達来なくても冬は毎日こたつで寝ていますけどね。
こたつは人を入れたら逃さない魔力がありますよね。
翌日、友達が、
「めっちゃこたつのねじが緩んでるよ!」
というので、こたつの足を見てみると、もうゆっるゆるです。こたつの足がもげそうになっています。やっぱり毎日こたつで寝てて、寝返りとかでなんか負担を与えてしまったんでしょう。ごめんねこたつ。
「私がねじをしめてあげるよ」
と友達が言うので、友達はねじを締める係、私はこたつの布団を持ち上げる係と分担してゆるゆるになったこたつの足についているねじを締めるという作業に取り組んでいたのですが、ここでやってくるのが犬ですよ。
犬「………」
私「めっちゃ犬が寄ってきた!」
友達「すごいじゃまー」
私「ほら、あっちいきなさい」
悲しそうな目をした犬は、追い払おうとした私の手を華麗なステップでよけながら、
犬「…………」
なおも悲しそうな目で私たちの間に入ってこたつ修理を邪魔します。
私「あはは犬は悲しそうな目をしてて可愛いな~」
あまりにも私たちの側にそっと佇んでいる犬が可愛くなってきて、
私「ほら、おいで!」
と手を伸ばしたのですが、
犬「………」
犬は華麗なステップでそれを避け、私たちを見守っていました。
それだけです。
犬の近況でした。
犬は可愛いですね…黒目がちな目に虚無を孕んでいるいる風情も、なんか可愛いんですよね…何考えてるかわからなくて……